前編では、CAになるまでの
道のりを語ってくださった
Aさん。
そして今回は、
マレーシア留学の利点を、
面接時・実務上での経験からお話いただきました!
仕事の中で、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
沢山あるので絞るのが難しいですが、、(笑)
主に3点ですかね。
①社内の中でも、お客様と一番近くで関われる仕事であるという認識ができる時
皆さんご存知の通り、航空会社には、色々な役職を持った従業員が大勢います。
彼ら全員の気持ちを、キャビンアテンダントである自分がお客様に直接届ける役目であるので、気が引き締まる思いで日々業務に励んでいます。
②お客様に最高のサービスを届けることができた時
フライト業務を行う際、お客様が毎度違うのはもちろんですが、実はキャビンアテンダントも毎度違います。そのため、毎日色々な方々と出会うことで、自分の感性を磨くことができます。
他のキャビンアテンダントから学びを得て、お客様により質の高いサービスを届けることで、お客様が喜んでくださるのみならず、自分自身の成長も感じることができます。
③お客様の安全をお守りし、無事目的地まで到着できた時
日々の業務の中で、大小はありますが、緊急事態が起こることは珍しくありません。
その際、チームで協力しながら臨機応変に対応し、問題を解決できた時に、改めてこの職業の必要性や重要性を感じることができます。
就活生時代の私は、キャビンアテンダントは日々の単調な業務をこなすことが使命であると思っていましたが、自分の頭を使って試行錯誤しながら行う必要があるということを、実際の業務を通して知ることができました。
面接時に、マレーシア留学が活かされた場面はありましたか?
結論、めちゃくちゃありました!
まず面接時に関して、
①個性を発揮することができる
日系エアライン選考の時の出来事なのですが、面接を受ける学生はみんな、同じ髪型、背丈、スーツで面接に挑みます。また、欧米圏に留学していた経験がある人が大半を占めています。
その中で、いかに目立つことができるのか?どのように個性を出すことができるのか?と考えた時に、マレーシアで留学経験をしていて本当に良かったと思っています!
面接の時には必ずと言って良いほど、「なんでマレーシアの留学にしたの?」と聞いていただけていたので、やはり他のみんなとは違う経験をしていて良かったな〜と実感していました。(笑)
②海外、特にアジアで住むことに抵抗がないことを証明できる
外資系エアライン選考の時の出来事なのですが、会社側として、採用したいと思ってくれても、この子は海外、特にアジアで住むことに本当に抵抗が無いのか?と、やっぱり不安に感じることがあると思います。
その点、マレーシア留学を経験していたことにより、この子はアジアに住むことに抵抗がないと履歴書の段階で理解して貰えるので、彼らの不安を払拭し、安心感を与えることができます!
業務の中では、いかがでしょう?
業務の中でも、マレーシア留学の経験はもちろん活かされています!
①中国語しか話せないお客様の対応を任せてもらえる
機内には様々な言語をお話されるお客様がご搭乗されます。そのため、中には英語を使うことが出来ない場面もあります。
その時に、中国語のみを話されるお客様のご対応は私に任せてもらえるので、マレーシアで中国語を鍛えておいて良かったな〜と心から思います!
②イスラム教のお客様への対応を任せてもらえる
①で述べた中国語の活用と似ているのですが、これは宗教に関しても同じで、機内には様々な宗教を信仰されているお客様がご搭乗されます。そのため、一人ひとりに合った対応をすることが求められます。
例えば、機内のお食事についてです。
機内には、スペシャルミールと呼ばれる、通常とは違うお食事をお出しすることがあるのですが、その時に必ず、禁止のものが入っていないかチェックをします。
他のキャビンアテンダントは、ムスリムの方が食べることが出来ない物を把握することを難しく感じているようなのですが、私はマレーシアで日常的にムスリムの友だちと関わってきたので、その時の経験が活かされています。
また、ムスリムの方のお祈りをする習慣についても、マレーシア留学の経験を活かすことができました。
機内にはお祈り専用の部屋が無いので、機内の広いスペースを使ってお祈りをされることがあります。その際、他のキャビンアテンダントは、いきなり何が始まったの!?と慌てることがあるのですが、私はイスラム教に対する理解があるからこそ、平常心で仕事ができます。
③聞き取りにくい英語の理解を、他のキャビンアテンダントと比べて、抵抗なくできる
先程述べた通り、欧米留学を経験しているキャビンアテンダントが多いことから、ネイティブとされている英語を聞き取ることが得意な方は多いです。
しかし、訛りやクセのある英語を聞き取ることに苦しんでいる場面を見かけることがあります。
その点、マレーシアで色々な民族の英語と触れてきた私は、抵抗なく対応ができています!
*スペシャルミール・・・ムスリムミールやベジタリアンミールを指す
*ムスリム・・・イスラムを信仰されている方を指す
もし外資専門エアラインスクール・CrewLoungeの存在を知っていたら、入学を検討されましたか?
結論、していたと思います!
選考を突破するには、他のキャビンアテンダント志望者と違うことをして差別化を測ることが大事だと感じていたので、マレーシアのエアラインスクールに通うことは、選考時の加点ポイントでしか無いと思います。
地方出身の私は、都会との情報格差によって、高校卒業して海外進学する選択肢を知ることができなかったので、皆さんがとても羨ましいです!
Aさんの今後の夢を教えてください。
早くフライトに戻って、世界を旅したいです。
また、4年目に突入するということで、キャリアアップも目指したいと考えています!
後々は、海外留学経験や語学力を活かして、外国人キャビンアテンダントの採用や育成にも携わってみたいと考えています。
キャビンアテンダント志望者の方々に、アドバイスやメッセージをお願いします。
率直に、皆さんの現在の状況を知って、とても悔しいし辛いです。私もすごくCAになりたい気持ちが強かったので、皆さんの気持ちは痛いほど分かります。
でも、これだけは知って欲しいのですが、キャビンアテンダントは別に特別な仕事ではありませんし、特別な能力がなければなれないというわけではありません!
絶対になりたいという気持ちさえ持っていれば、絶対に夢は叶います!
募集が再開されて面接で落ちることがあったとしても、落ちるのは当たり前!とポジティブにに捉えて、チャレンジすることを諦めないで欲しいです!(私も10社以上落ちているので、自信持ってくださいね!(笑))
皆さんのことを全力で応援しています!