クルーラウンジは、世界中の航空会社で働いていたプロ達が集結しているエアラインスクール。
今回は、2社の外資系5つ星航空会社で10年以上の就労経験を経て、クルーラウンジを設立されたKarimさんに、お話をお伺いしました。
CAから、800名のCAをまとめるマネージャーに!?

自己紹介をお願いします。
クルーラウンジ創設者/校長のカリムです。エジプト出身です。
大学では、親の勧めでエンジニアを専攻していました。
しかし、自らアクティブに動くことが好きだった僕は、「人と違うことがしたい」と思い、エティハド航空のキャビンアテンダントとしてファーストキャリアを始めました。
その後、カタール航空に転職し、800名のキャビンアテンダントをまとめるマネジメントと、グルーミング/採用部門の責任者を務めていました。
カタール航空を退職した後、2018年に外資専門エアラインスクール・クルーラウンジ(https://ca-senmon.com/crew-lounge/)を設立しました。
CAになったことを、一度も後悔したことはありません

ぶっちゃけ、キャビンアテンダントという仕事は楽しかったですか?
キャビンアテンダントとして働いた期間は、
僕にとって人生で一番最高の時間でした。
僕は、キャビンアテンダントになったことを一度も後悔したことがありません。
エティハド航空には、当時121カ国から集結したCAが在籍しており、毎回違う上司のもとで、18人の様々な国籍を持つCAと働くことができていました。
それだけでも充分魅力的なのにも関わらず、フライト先の宿泊代や交通費は会社が負担をしてくれ、
無料で世界中の色々な場所を訪れることができていました。
こんなに仕事もプライベートも充実できる面白い職業は、
他には無いと思います。
魅力「しかない」CAという職業

ズバリ!この職業の魅力とは何でしょう?
主に3点挙げられます。
①お給料が高いこと
外資系キャビンアテンダントは、新卒でも毎月4000ドル〜6000ドル、日本円で40万円〜65万円稼ぐことができます。
新卒でここまでお給料が高い職業は、他にはありませんよね。
②無制限でチケットの割引を利用できること
キャビンアテンダントとして働いていると、自分のみならず家族や友人に対しても、90%引きの航空券を買うことができます。
以前、コロナ禍でエジプトに帰らなければいけなかったとき、クアラルンプール – アブダビ間は、通常の値段だとエコノミーで往復6万円くらいかかるのですが、割引を利用して、往復26000円だけでした。しかも、ビジネスクラスでこの値段です。
③福利厚生が充実していること
急な病気になってしまったとしても、治療費、薬代は100%、会社が負担をしてくれます。
お金の心配を一切することなく、キャビンアテンダントにとって一番大切である身体のケアをすることができるのは、とても嬉しいですよね!
CAになりたい人の夢を応援するため、スクールを設立

クルーラウンジを設立した目的は?
長年、キャビンアテンダントという職業の魅力ついて、より多くの人々に伝えたいと思い続けていたので、エティハド航空での仕事が落ち着いた時に、クルーラウンジの設立を決意しました。
多くの人は、キャビンアテンダントはただ飛行機の中でお客様に食事を提供するをだけの仕事だと誤解をしていますが、実際はそうではありません。むしろ、この職業には様々な魅力があります。
僕はただお金儲けをしたいのでは無く、
クルーラウンジを通して、「キャビンアテンダントの仕事に興味を持っている人々の人生を変えるサポートをしたい」
と思い、スクールを始めました。
元々は、日本、もしくは韓国でスクールを開校しようと思っていたのですが、そこでは、外国人がビジネスをするのには難易度が高いと同時に、莫大な費用がかかることが分かりました。
それらの国に比べて、マレーシアを選んだ理由は、
◎世界各国の航空会社が、キャビンアテンダントの採用活動をマレーシアで行っている機会が多いということ
という点があったからです。
マレーシアには、本当に世界各国からの航空会社がCAを探しに来ているんです!
他のエアラインスクールではできない。僕だからこそ提供できる教育がある。

航空会社2社で働いておられた経験を、どのように日々の授業の中で活かしておられますか?
大きく分けて、2点です。
①クオリティの高い訓練内容の提供
実はエティハド航空で、キャビンアテンダントでは無くトレーナーとして働いていたこともあり、エコノミークラスからファーストクラスのキャビンアテンダントはもちろん、機内のリーダーに対してにも指導経験があります。
12日間というトレーニング期間で、話し方から歩き方まで、プロとしての極意を教え、全員を一般人から5つ星の航空会社のキャビンアテンダントに成長させていました。
その経験を活かし、ここクルーラウンジでは、それと全く同じクオリティのトレーニングを授業の中で実践しています。
生徒だからといって妥協はせず、本当のキャビンアテンダントに教えていたことと全く同じように指導しています。
そのため、クルーラウンジの生徒が面接を受ける際、面接官に一眼でカリスマ性があると感じてもらいやすく、他の候補者との差別化を図ることができます。
②採用担当の経験を活かした就職サポート
僕と、副校長のミミ先生は、キャビンアテンダントの採用担当をしていた経験があるので、キャビンアテンダント志望者に対して、面接官が何を求めているのかを全て把握しています。
生徒全員の採用試験合格率を上げるため、その知識を活かし、魅力的に感じてもらいやすように指導しています。
クルーラウンジの「CA就職率の異様な高さ」の秘訣

他のエアラインスクールと、クルーラウンジの違いはなんですか?
他のエアラインスクールでは、「生徒全員に対して、全く同じように指導をする」という教育方法をとっているのに対し、
クルーラウンジでは、「生徒一人ひとりの長所と短所を理解し、長所は伸ばし、短所は共に改善していく」という教育方針をとっています。
ここに、クルーラウンジ卒業生の採用試験合格率の高さの秘訣が隠されています。
この教育方針をとっているからこそ、生徒一人ひとりのカラーが現れ、面接時には、「自分そのもの」をアピールすることができるのです。
ですので、型にはまった回答をしている生徒の中で、個性的でプロフェッショナルな回答をすることができるCクルーラウンジの生徒は、面接官全員を惹きつけることができているのでしょう。
英語力が必ず上達する環境を提供

生徒たちの英語スキルを向上させるために、学校全体で行われている取り組みはありますか?
英語力向上のため、生徒のモチベーションを高めるために行っていることとして、主に4つ挙げられます。
①英語を話せなければ、キャビンアテンダントにはなれないという現実を伝えること
②英語以外の言葉を話したら、罰金を取ること
③プレゼンテーション等で、人前で話す機会を多く設けること
④寮では、同じ国出身の人を同じ部屋にしないこと
これらを実践しているだけで、初めは英語力が乏しかった生徒も、卒業時には何不自由なく英語でコミュニケーションを取ることができています。
日本人の需要がなくなることは、決してありません!

CAという職業において、コロナ後も日本人に需要はあると思いますか?
勿論です。日本人への需要は、計り知れません。
日本の政府が、世界中の全ての航空会社に対して、日本発着のフライトにはネイティブの日本語スピーカーの搭乗を義務付けていますので、日本人の需要が無くなることはまずあり得ません。
その需要を見越して、クルーラウンジでは、日本人のみならず外国人の生徒にも日本語が話せるというメリットを持って欲しいという願いから、外国人向けに日本語のクラスを開講し始めました。
元採用担当が語る。面接官が日本人のCA志望者に期待することとは?

面接官が日本人志望者に期待することは何ですか?
・英語が不自由なく話せること
・自分自身を信じ、自信を持つこと
この2点しかありません!
逆にいえば、この2点をクリアするだけで、日本人は世界中の航空会社にチャレンジできます!
人によっては難易度高く感じられるかもしれませんが、これを面接を受けるまでに達成したいゴールとして意識すると良いと思います。
世界中の生徒と航空会社の架け橋のような存在になりたい

Karimさんの夢を教えてください。
一番大きな夢は、クルーラウンジを様々な国で開校し、できるだけ多くの人のサポートをすることです。
具体的には、
・世界中にいるキャビンアテンダントを目指す人全員が、私たちの教育を受け、夢を叶えられるような仕組みを作ること
・航空会社が求めている人材がすぐにクルーラウンジの生徒の中から見つかるような、ワンストップで採用支援をできるような仕組みを作ること
ですね。
クルーラウンジが、世界中の生徒と航空会社の架け橋のような存在になれたらいいなと考えています。
値段以上の価値を提供できることを約束します
では最後に、クルーラウンジを検討されている方々へ、メッセージをお願いします。
マレーシアでのエアラインスクールのマーケットはまだ真新しいので、たくさんのチャンスが転がっています。
その中でも、私たちCrewLoungeは、世界中の様々な航空会社の採用チームとの強いコネクションがありますので、一応募者として面接に挑むよりも、
クルーラウンジの生徒というだけで箔がつき、選考時にとても有利になります。
他のエアラインスクールと比べて、多少値段が張ってしまいますが、値段以上の価値を提供できることはお約束します。
日本の航空会社のみならず、採用のチャンスが多い外資系の航空会社も、是非候補の一つとしてご検討ください!
皆さんのことをお待ちしています!
Karimさん、ありがとうございました!