CA面接は、他の職業と比べて対策や傾向を徹底的に調べ、模範解答を自分のバックグラウンドに合わせて用意し、答える難しさがあります。どのような自己表現が面接官へ良い印象を与えるのか、回答の仕方によって合否がはっきりと分かれるでしょう。
当記事では、CA面接でよく質問される内容と、その効果的な答え方について実践的なアドバイスをお伝えします。
この記事はこんな人にオススメ！
✅CAになりたい人！
✅CA受験について調べ始めた人！
✅CA受験を実際に予定している人！
✅CA受験について何から始めたらいいか分からない人！
そもそもCA面接とは何か？
『面接』と聞くと、どうしても緊張してしまったり、練習以上の成果を残せなかったりと苦い思い出のある人もいるのではないでしょうか。そもそも『面接』とは『貴方』という人間を『企業』に向けてアピールすることから始めます。そこで覚えておいて欲しいことは
①面接官は1日に何十名、何百名の受験者と面接をしています。
貴方もその数ある受験者のうちの1名であるということを覚えておきましょう。だらだら話すのではなく、結論から端的に話すことを意識しましょう。
②貴方という存在をアピールできるのは『面接』その一瞬だけです。
面接官が受験者について唯一確認できる面接に、受験者全員が全力を注いでいることを覚えておきましょう。
面接官はこの受験者の中から、どの受験者がどのようなスキルを持ち、自社に貢献をしてくれるのかを見定めます。特に、
『ホスピタリティ力』
『応対能力や率先力』
『所作や言葉の言い回し』
『コミュニケーション能力』
『グループディスカッション時のチームワーク』、などは重要視されています。
その為にも、CAという職業がどのような役割を担っているのかを知る必要があります。
CAの役割は主に『2つ』あると言われていますが何かご存じでしょうか。
まず、1つ目はお客様に快適な空の旅を提供するための『サービス要員』としての役割。2つ目は緊急事態が発生した時にお客様の命を守るという『保安要員』としての役割を担っており、こうした職務を果たせることができる人材であると面接官に抱かせることが重要なことも覚えておきましょう。
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CA受験をする上で必要な自己分析と企業研究
そもそも貴方がCAになりたい理由はなんですか。
・昔からの夢だったから
・飛行機に乗った時にCAさんに優しくしてもらったから
・グローバルな環境で仕事がしたかったから
・英語が好きで、英語を使った仕事がしたかったから
など理由は様々だと思います。
ただしこれらの理由のままでは、『自分の夢』がどのような形で社会に貢献し、人の役に立つのかが伝わりません。自分の夢を通してどのような人間になりたいのか、マンダラシートやブレインマップなどを活用しながら具体的に自己分析をしてみましょう。同時に企業研究も行うことで、『なぜそのエアラインでCAになりたいのか、なぜそのエアラインじゃないとだめなのか』その『理由』を引き出すことができます。
各エアラインが求めている募集要件
各エアラインでは、年齢、学歴、語学力、健康面についての採用条件以外にも、エアラインがどのような人材を求めているのか、パーソナリティやバックグラウンドについて触れていることもあります。各エアラインがどのような人材を求めているのか、その求める人材に貴方自身が当てはまるのかどうかというところから『自己分析』と『企業研究』を同時に始めてみてください。
エミレーツ航空
A natural team player with a personality that shines
(個性が光る、生まれながらのチームプレーヤーであること)
At least 1 year of hospitality or customer service experience
(少なくとも1年のカスタマーサービスや接客経験があれば尚、有利である)
参考：エミレーツ航空 客室乗務員 採用条件 ※2025年1月現在
カタール航空
Excellent health and fitness.
(素晴らしい健康とフィットネスがあること)
Exceptional interpersonal skills.
(優れた対人スキルであること)
Passion for service and an ability to work as part of a multicultural team.
(サービスへの情熱と多国籍チームの一員として働く能力があること)
参考：カタール航空 客室乗務員 採用条件 ※2025年1月現在
エティハド航空
Able to inspire our guests through innovative hospitality
(革命的なおもてなしの心を通して、ゲストを感動させることができること)
Comfortable to work irregular hours and on a roster
(不規則な時間帯で働くことに抵抗がない)
Positive, confident, flexible and friendly
(ポジティブであり、自信もあり、柔軟性もあり、フレンドリーであること)
参考：エティハド航空 客室乗務員 採用条件 ※2025年1月現在
シンガポール航空
Pleasant personality and service-oriented
(親しみやすい性格でサービス旺盛であること)
Fluent in English with good communication skills for servicing of international customers
(語学力に優れており、海外のお客様へ素晴らしいコミュニケーションスキルを兼ね備えていること)
参考：シンガポール航空 客室乗務員 採用条件 ※2025年1月現在
キャセイパシフィック航空
Good communication skills
(素晴らしいコミュニケーションスキルがあること)
Previous experience in an airline, hospitality or service industry is advantageous
(エアライン業界、ホスピタリティ業界、サービス業界での経験があれば有利である)
参考 キャセイパシフィック航空 客室乗務員 採用条件 ※2025年1月現在
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質問と答え方について
なぜCAになりたいのか、CAになりたい志望理由について
志望動機の明確さ
CAという職業に対する本気度を確認します。志望動機が曖昧だと、面接官はその情熱の欠如を感じる可能性があるため、明確な理由を持っているかが重要です。
業界への理解と適性
CAとして働く覚悟や適性、またこの職業に必要なスキルや心構えを理解しているかを知りたいと考えています。
自己成長や職業の未来についてのビジョン
どれだけ自己成長を考えているか、また長期的にCAとしてどのようなキャリアを築きたいかを理解するための質問です。
回答例
私は、全てのお客様にご満足いただける思い出を作るお手伝いをすることに強い情熱を持っています。学生時代に接客業を経験し、その中でお客様から感謝の言葉をいただいたことがあり、その瞬間に大きな深い喜びを感じました。この経験を通じて、多様な文化や人々と触れ合いながら自己成長できるCAという職業に強く魅力を感じました。また、御社の『挑戦と進化』という企業理念に共感しており、日々新たな挑戦を続けながら、お客様に最高のサービスを提供し、自己成長だけでなく、チーム成長にも貢献していきたいと考えています。
💡ポイント💡
✅感謝の言葉は具体的にどのような言葉であったか。それがどのように自分に響いたのかなど、追加質問で答えられるように準備をしておきましょう。
✅もしも入社となれば、どのような挑戦をしたいのか具体的なビジョンを考えておきましょう。
✅貴方が思う『最高のサービス』とは何かを考えておきましょう。
なぜこの会社を志望したのか。他の会社ではなくこの会社なのはなぜか。
企業に対する理解度と興味を確認
面接官は、受験者がどれだけ企業研究を行いビジョンを理解しているか、貴方の興味・関心を測っています。
会社との相性を確認
面接官は、志望理由を確認することで、貴方の価値観やライフスタイルが自社にマッチしているかどうか、文化や目標に合っているかを見定めています。
長期的な視点でのキャリア意識を測る
面接官は、貴方が長期的に働く意欲があるかを確認しています。単なる職探しではなく、成長したいという意欲があるかを見極めています。
回答例
御社を志望した理由は、長い歴史の中で常に高品質なサービスの提供を実現し続けておられるところです。世界中のお客様に信頼される御社で、お客様に心温まる、安心したサービスの提供をしたいと考えています。特に御社では業界でもトップクラスの細やかな配慮とおもてなしにおいて他のエアラインと差別化されています。御社であれば、自分の成長も実現できると強く感じました。
💡ポイント💡
✅貴方が思う、心温まる、安心したサービスとはどのようなものかを考えてみましょう。
✅どのような部分が『細やかな配慮とおもてなし』だと感じたのか。実際の体験談を交えると具体的に気持ちが伝わるでしょう。
✅どのように自分の成長をしたいのか、企業理念や労働環境などをリンクさせながら伝えましょう。
合格するために必要な準備とは？
業界と航空会社について徹底的にリサーチする
面接前には、志望するエアラインの企業理念、サービス内容、最近のニュースなどについてリサーチしましょう。企業研究をしっかり行うことで、面接官に『この人は本気でこのエアラインに入りたいんだな』と感じさせることができます。
設立年月日や経営者(CEO)の名前、企業理念など基本的情報は覚えておきましょう。また、貴方自身の目で各エアラインのHPを確認をしたり、インスタライブやウェビナーなどに参加し、現役のクルーからの実体験に基づいた話を聞かせてもらうなど、あらゆる媒体から情報収集することをおススメします。
エアラインにもよりますが外資系エアラインの日本人採用の場合、日本語/英語ともに質問をされる場合がありますので両方の言語で伝えることができるようにしましょう。また、各エアラインのHPには同じような表現で『社内アピール』やCEOが『企業理念』などを発信しています。その表現を使って回答することもまた面接官へのアピールになります。最近ではどのエアラインもSNSでの発信に取り組んでいます。最新情報常に得ることができるようアンテナを張り巡らせましょう。
自分の強みと経験を整理する
面接官は、貴方がどのような経験を持ち、その中でどのようなスキルを磨いてきたのかを深く知りたがっています。過去の接客経験やチームでの協力、問題解決能力について自己アピールできるように準備をしておきましょう。例えば、過去に接客業で働いていた場合、その経験をどのように活かしてお客様に最高のサービスを提供したのかを具体的に話すことが大切です。
また、自己分析をしっかり行い自分の強みを把握しておくことも重要です。他の候補者よりも『柔軟性があり、様々な環境に適応できる』といった点をアピールし、強い印象を与えましょう。自分が何を得意としているのか、どのような状況でその強みを発揮したかを振り返り、その実績を具体的に伝えることで、面接で自信を持って話すことができます。
面接マナーと服装に気をつける
CA面接では、第一印象が非常に重要です。
面接官は、貴方への第一印象から、将来の業務をこなす上での適性やプロフェッショナリズムを判断します。その為、清潔感のある服装や姿勢、態度など、細かい部分に気を配ることが必要です。例えば、スーツを選ぶ際には、シンプルで上品なものを選び、過度なアクセサリーは避けるようにしましょう。また、メイクや髪型に清潔感があることは勿論ですがそのエアラインのイメージに合わせてもよいでしょう。
礼儀やマナーも非常に重要です。面接官は、貴方がどれだけ『CAとしてふさわしいマナーや所作を持っているか』を見ています。相手の目を見て話すこと、堂々とした自信に溢れた姿であること、声のトーンを相手に合わせて話すなどが、プロフェッショナリズムをアピールするために必要な要素です。
質問に答える際には、相手の言葉をしっかりと聞き、思慮深く答えるように心がけることが、あなたのプロフェッショナリズムを示す一歩となります。
これらのポイントを押さえることで、面接官に良い印象を与え、採用に向けた第一歩を踏み出すことができるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
CA面接と耳にすると、つい緊張してしまい、本来の実力を発揮できるかどうか不安になってしまいますよね。
本番で、貴方という人間の素晴らしさを伝えるためにも『自己分析』や『企業研究』を徹底し、どのような質問をされても答えることができるように準備をしていきましょう😊🌸🌎🛫
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