社会の荒波にもまれ、ようやく仕事の楽しさを実感できるようになった30代は、多くの経験と知識を培ってきた一方で、将来へのキャリアに迷いが生じる悩ましい時期でもあります。
本記事では、30代だからこそできる航空業界へのステップアップについて解説していきます!
30代という武器
豊富な人生経験を活かした臨機応変能力
20代で課題解決能力や情報処理能力を身に着けた30代には、すでにキャビンアテンダントとしての素質が備わっています。
マルチタスク能力
30代ともなればどの会社でも中堅です。役職を与えられ、新人教育を任せられる機会もあるでしょう。自身の業務だけでなく、部下の業務内容も把握し指導することは、上長としての更なる責任感と使命感が芽生えるきっかけにもなります。教育育成に伴い培われたマルチタスク能力は、機内サービスでも、落ち着いて対処できる力を秘めています。
怖気つかないコミュニケーション能力
年齢を重ねるごとに、コミュニケーションスキルは向上します。恐らく、20代から今日まで様々なタイプの人間を見てきたのではないでしょうか。そして個々に応じた伝達や教示方法を編み出したに違いありません。
チームワークが重要なキャビンアテンダントだからこそ、クルー同士の連携や乗客対応の共有には、30代にしかできない視野の広さと密なコミュニケーションが必要なのです。
年齢におけるメリット・デメリット
メリット
〇豊富な経験
30代にもなれば、輝かしい成功ばかりだけでなく、数多くの失敗もあったことでしょう。だからこその精神的なリカバリー力はピカイチです。立ち止まることなく突き進むバイタリティは30代だからこその強味なのです。
〇安定感と信頼感
30代だからこそ身についている落ち着きや所作の品やかさは、緊急時のトラブルにも冷静に対処できることでしょう。どの年代からも信頼される経験豊富なクルーの存在は機内の士気を高めます。
デメリット
〇身体的な負担
20代と比較して、身体的な回復力が低下する30代も多いかもしれません。立ちっぱなしでの接客は年齢関係なく辛いものがあります。特に長時間にも及ぶフライト後は、翌日に疲れを残してしまうこともあるかもしれません。
〇キャリア形成のプレッシャー
30代からのスタートは、隣の芝生が青く見えてしまいがちでしょう。中途採用であれば、同年代の先輩とキャリアの差が生じるのは当然です。
しかしながらプレッシャーを感じる必要はありません。中途採用であろうと、誠実に着実に1つひとつのステップを歩むことは、自身のキャリアアップにつながるでしょう。
面接・採用プロセスでのアドバイス
年齢を強みに変えるポイント
〇豊富な人生経験のアピール
成功体験だけでなく挫折経験まであるのが、30代最大の強みであり、多種多様な対応能力の高さを示しています。
面接では、前職から得た成功体験や、失敗から学ぶ教訓などを具体的に述べることが自己アピールに繋がります。
必要な資格やスキルの取得方法
〇定期的な研修や講座への参加
キャビンアテンダントを目指す上で、日々の継続的な学びは必要です。積極的に研修やオンライン講義を受講し、知識やスキルをアップデートしましょう。
〇資格取得
CPR(心肺蘇生法)の資格やTOEIC、英語能力技能検定など、キャビンアテンダントを目指す上で必須とされる資格やスキルは数多くあります。30代でのキャリアアップに不安を感じる人は、資格取得に臨みましょう。
30代での成功の秘訣
マインドセットの重要性
成功への第一歩は、「考え方」から始めます。
30代という年齢を「遅すぎる」と悲観して諦めるのか、「これまでの経験を武器にできる」とポジティブに前進するのかはあなた次第です。
ネットワーキングとメンターシップの活用
30代からの転職ともなると、年下の同僚や先輩がいるという環境は避けることができません。慣れない間は居心地の悪さを感じることもあるでしょう。しかしどのような環境下でも、これまでの経験を活かした抜群のコミュニケーション力で、相互に学び合う関係を構築できるのではないでしょうか。
業界のイベントやセミナーに参加すると、航空業界のベテラン勢に会えるかもしれません。的確なアドバイスやフィードバックを求めることで、より自己を振り返ることができます。
継続的なスキルアップと自己啓発の方法
キャビンアテンダントとしての技術はもちろん、言語スキルや文化に関する知識などは、オンライン講座や書籍、外国語の勉強や文化交流の場へ参加することで、競争意欲が高まり、知見も広がるのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
30代でキャビンアテンダントを目指すということは、「30代だから…」といって夢を諦めることではなく、「30代だからこそ!」と強気にその一歩を踏み出すことです。
本記事が、貴方の次の舞台への第一歩の一助になることをお祈りしております。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。