皆さんこんにちは!🌍✈️
アラブ首長国連邦を拠点とした外資系LCC(ローコストキャリア)でキャビンアテンダントとして働いているMegumiです。
本記事では、フライトでの1日やオフの日の過ごし方、そしてアラブ地域での航空業界の魅力についてお話しします。
アザーンと共に始まる1日
勤務時間が日によって異なるキャビンアテンダントとしての生活は、朝日と共に目覚める生活とは限りません。
1日に5回のお祈りのアナウンス「アザーン」が1日の始まりを教えてくれます。
イスラム教徒の多いこの地では、モスクから迫力のある音量で礼拝の合図が放送されます。最初は戸惑いもありましたが、今ではクルーライフで失いがちな時間感覚を取り戻してくれる、貴重な存在となりました。
普段はフライト3時間前には起床し、1時間前には出社するよう心掛けています。フライト前のミーティング(Briefing(ブリーフィング)では、必ず知識確認の質問があります。そのため移動中の車内でも、マニュアル読みや復習はかかせません。
多国籍な乗客やクルーとの出会い
ブリーフィング後は機内へ移動し、搭乗前の備品や機内食の在庫確認、安全点検を行います。
所要時間は状況にもよりますが15分程度です。
時間内での準備完了を目指し、クルー同士協力し合いながら業務にあたります。
さまざまな国の人々が行き交う中東では、ビジネスマンや出稼ぎ労働者、メッカへの礼拝目的で利用するイスラム教徒や観光客、家族連れが多くみられます。
多様な文化や言語を身近に感じることができるのは、キャビンアテンダントの大きな魅力の1つではないでしょうか。
LCCだからこそのサービス
私の勤める外資系LCCでは、価格を抑えつつも、お客様のニーズに合ったサービスを提供をしています。
効率的なサービス提供や心地よいフライトを実現するための訓練や研修も数多く受けてきましたが、現場ではそれ以上に、臨機応変な対応が求められます。
お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供できるよう日々努めています。
伝わりやすいフレーズでのコミュニケーションや、ニーズを見極め一歩先のサービス提案など、先輩クルーから学んだスキルを、機内食の配布や機内販売で活かしています。
キャビンアテンダントの仕事の裏側
基本的に、週4日間程度は日帰りのフライト乗務があり、着陸後も機内やオフィスで大量の業務が待っています。
- お客様のお見送り
- 忘れ物や不審物の確認
- 業者清掃と清掃後の機内点検
- オフィスでのでデブリーフィング など…
Debriefing(デブリーフィング)とは、フライト後のミーティングのことを言います。
遅延や機内販売の売上報告、お客様からの声などの改善点について情報共有し、
社内レポートとして提出します。
業務報告だけでなく、クルー同士で感謝を伝え合い信頼関係を築くことのできるデブリーフィングは、フライトでのより良いサービス提供や円滑なコミュニケーションのための貴重な時間となっています。
中東独自の伝統や風習とLCCの役割
機内食では、伝統的な中東料理であるビリヤニやデーツケーキなどのデザートを提供しています。
また、アルコール類の販売及び飲酒は規則で禁じられているなど、お客様の文化的背景や信仰を多方面から尊重しています。
我々クルーの制服については、中東の風習に合わせ、肌の露出が少なく、ボディーラインのシルエットがわかりにくい、ゆとりのあるスタイルとなっています。
「お金持ちイメージの強いアラブで、LCC利用する人っているの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
アラブは豊富な石油資源や観光産業のイメージから豊かな国に見られがちですが、実はインドやバングラデシュ、パキスタンからの出稼ぎでアラブに移住する人も数多く存在します。
LCCを乗り換えで利用される観光客も多く、移動費のコストを削減したいお客様にとって、簡単に他国へ移動できる手段の1つといえるでしょう。
オフの日の過ごし方
クルーによってオフの日の過ごし方は異なりますが、筆者は一人で過ごすことが多いです。
【Megumiの場合】
・元々1人時間を大事にしたいタイプ
(外資系CAになり「単独行動」加速中)
・土日祝日は基本的に仕事があり、友人や家族間でのスケジュール調整が難しい …などなど。
高いタイムマネジメント力と社交性を誇る私たちキャビンアテンダントは、「プロのおひとり様」になれる素質があると自負しています。
筆者は、お店の方やタクシーの運転手、初めましての方々とのコミュニケーションを楽しみつつ、好きなように過ごすことが出来るので、寂しさもありません。
自分の気分やタイミングで自由に行動できるので、とても楽なのです♪
仕事上1日に何百人ものお客様と接しているため、オフ日に自分だけの時間を持つことで、気力と体力を蓄えリフレッシュすることができます。
キャビンアテンダント業務は、ルーティン的な部分が多いので実は代替可能です。
だからこそ、副業や自己啓発を通して自分と向き合ったり、自分にしか出来ない価値提供をすることに目を向けてみましょう。自己を見つめ直すことで有意義かつ満足感のあるオフの日を過ごせるのではないでしょうか。
さいごに
アラブベースでの外資系LCCキャビンアテンダントの、フライトの1日とオフの日の過ごし方はいかがだったでしょうか。
この特異な地域でのキャビンアテンダント業務は、日本生まれ日本育ちの筆者にとって、決して簡単ではありませんでした。しかしながら、日々の新しい経験や世界各国からの多様な価値観を持った人々との出会いから得られる気づきの数は計り知れません。
まだまだ新米ではありますが、今後もキャビンアテンダントとして、そして一人の人間として、アラブでの生活を精一杯を楽しみつつ、成長し続けたいと思います。
今回もCA専門.comのブログを最後までご覧いただき、誠にありがとうございます!
これからも、リアルな情報を通して、キャビンアテンダントになる夢を後押しし、応援していきたいです。
次回の投稿もお楽しみに♪