エミレーツ航空CAになるには?志望者必見!面接対策から夢のCAライフまでの完全ガイド

目次

エミレーツ航空とは

出典:https://guidetourism.net/world/uae/emirates-airline/

エミレーツ航空は、豪華で洗練されたサービスで世界的に知られている航空会社です。1985年に設立されたこの航空会社は、アラブ首長国連邦のドバイを拠点に、世界中の150以上の都市に飛行しており、そのサービスの質の高さは、2023年のSKYTRAXの格付け評価で4つ星を獲得するなど、各種の評価でも認められています。

エミレーツ航空は、特に客室とサービスの質に力を入れています。

保有している機材は最新のものばかりで、全て大型機!成田⇄ドバイの直行便では2階建大型機材のA380が使用されており、広々とした座席、個々のパーソナルスクリーン、Wi-Fi接続、そして世界中から集められた美味しい食事など、長時間のフライトでも快適に過ごせるよう配慮されています。

また、エミレーツ航空はその多様性にも定評があります。CAは世界中から集められ、多言語を話すことができます。乗客が自分の母国語でサービスを受けられる事で、エミレーツ航空のサービスを一層特別なものにしています。

このように、エミレーツ航空は高品質なサービスと国際的な視野を兼ね備えています。そのため、エミレーツ航空のCAになることは、ただ仕事をするだけでなく、世界的な視野を持ち、多文化かつ非日常的な環境で働くことができます。

エミレーツ航空のCAの役割と乗務時のポジション

出典:https://guidetourism.net/world/uae/emirates-airline/

エミレーツ航空のCAは、飛行機の安全説明、機内食の提供、乗客の安全確認等、一般的なCAの業務内容に加え、世界トップクラスのエアラインの名に恥じない、最高級のサービスを提供が求められます。

エミレーツ航空のキャビンクルーのチームは、機種やフライトによってその人数や構成が変わります。例えば、A380を運行する場合は、大きな機材を長距離フライトで使用することが多く、それぞれ異なる役割を担当するために大人数のクルーが必要です。

  • First class:FG1 (エフジーワン)
  • Businesses class:GR1 (グレードワン)
  • Economy class:GR2 (グレードツー)

などのポジションがあり、それぞれのクラスに適したサービスを提供します。

特にエミレーツ航空のA380では、機内にバーカウンターも設けられており、バーテンダーというポジションも存在します。バーテンダーはプレミアムクラスのお客様に対し、各種のドリンクを提供する役割を果たします。

また、CSA(キャビンサービスアテンダント)と呼ばれる役職もあり、機内の清掃や補給などの他に、A380ファーストクラスのシャワールームの準備、清掃などもを担当し、乗客が快適なフライトを過ごすことができるようサポートします。

このように、エミレーツ航空のCAはただお客様をおもてなしするだけではなく、それぞれのポジションで航空機の運行を円滑に進める役割を担っています。

そのため、エミレーツ航空のCAとして働くということは、様々な役割を体験し、自身の対応力やスキルを高める絶好の機会になるのです。

エミレーツ航空のCAになるための要件と内定者の傾向

出典:https://www.emiratesgroupcareers.com/cabincrew/

具体的にエミレーツ航空のCAになるためにはどんな条件が必要なのでしょうか?

以下にその要件を箇条書きにまとめてみました。

ポイント:エミレーツ航空CAの要件

・21歳以上
・学歴:高卒以上
・身長:男女ともに最低160cm(裸足で212cmのリーチが可能なこと)
・英語の会話、読み書きができること
・ユニフォームで隠れない箇所に体のタトゥーや目立つ傷がないこと
・水泳ができること(推奨)
・1年以上のカスタマーサービスの経験
参考:エミレーツ航空採用サイト

これらの要件をクリアしているだけでなく、エミレーツ航空の内定を勝ち取った、現役CAたちは一貫して、カスタマーサービスへの情熱を持ち、多文化の環境で働く能力を持っています。また、困難な状況に対処できる忍耐力と、チームとして協力して仕事を遂行する協調性も備えています。

さらに、多様なバックグラウンドを持っているケースが多いです。それぞれが持つ異なる経験や視点が、エミレーツ航空のCAとしての役割を豊かで多様なものにしています。これがエミレーツ航空のCAの強みであり、その魅力なのです。

エミレーツ航空CAの面接プロセス:実際の質問例

エミレーツ航空のCA採用試験は競争率が高いため、実際の面接で聞かれるような質問への対策はとても重要です。

エミレーツ航空の面接は、まず初めにグループ面接から始まります。ここでは、他の応募者と一緒になって課題を解決する能力や、どの程度協調性を持っているかを見られます。例えば、「飛行機がオーバーブッキングされた場合、どのように対処しますか?」といったシチュエーションについてのディスカッションを行います。

ディスカッションを通過すると、1対1の個人面接に進み、より具体的な自己PRや、エミレーツ航空で働きたい理由について尋ねられます。

例えば、

「どのような状況でプレッシャーを感じ、それをどのように克服しましたか?」

「あなたが過去に対面した最も困難な顧客は何で、それにどのように対処しましたか?」

といったものが過去の面接での質問内容で実際にありました。

内定者たちは一貫して、具体的なエピソードを用いて自分の経験やスキルをアピールします。また、エミレーツ航空のカスタマーサービスに対する情熱や、多文化環境で働くことへの理解を強調することが大切です。どの質問に対しても、乗客の視点を忘れず、自分がどのように最高のサービスを提供できるかを強調することが鍵となります。

エミレーツ航空のCA訓練:一流CAへの道のり

出典:https://anba.com.br/en/emirates-airline-recruit-cabin-crew-sao-paulo/

エミレーツ航空のキャビンアテンダントが一流(エリート)と称されるのには理由があります。その秘訣は、厳格で詳細な訓練プログラムにあります。その流れを見てみましょう。

1入社とトレーニングセンターへの移動
新人CAはまず、ドバイのエミレーツ航空トレーニングセンターへと向かいます。
27週間の訓練
新人CAたちは約7週間の厳しい訓練を受けます。

序盤:エミレーツ航空の企業理念と基本的なサービススキルについて学びます
中盤:航空機の安全訓練や非常事態対応が中心。乗客の安全を確保するための基 本的なスキルの習得が求められます
後半:ゲストサービスと一流の接客スキルに焦点を当てます。異なる文化の理解、各クラスのサービス手法、飲食物の提供方法などを学びます
3初のフライト
訓練を終えた新人CAは、エミレーツ航空の一員として、初めてのフライトに乗務します

この厳しい訓練と半年間の試用期間を経て、エミレーツ航空のキャビンアテンダントは世界で活躍するエリートCAとして独り立ちを果たします。

エミレーツ航空CAの待遇と福利厚生

出典:https://aviationweek.com/air-transport/airlines-lessors/emirates-recruit-additional-2500-staff-restrictions-ease

エミレーツ航空のキャビンアテンダントとして働くと、優れた給与と福利厚生が待っています。一体具体的にどのような待遇があるのでしょうか。CA1年目のお給料を参考にみてみましょう。

月給は平均で10,170AED(396,883円)となります。内訳は以下です。

  • 基本給:エミレーツ航空のキャビンアテンダントの基本給は約4,430(約172,891円)です。
  • フライト時給:フライト時給は約63.75AED(約2,487円)で、これはフライトが離陸してから着陸するまでの時間に適用されます。
  • 手当:他にも、レイオーバー(乗り継ぎ)手当や食事手当などがあります。

フライト時間

月の平均フライト時間は約95~105時間です。これは航空業界での一般的なフライト時間と同等で、十分な休息時間を確保することが可能です。

休暇

長期休暇は年間で30日間あり、その他に公休日や病気休暇もあります。

福利厚生

エミレーツ航空は従業員に対する福利厚生も充実しています。例えば、無料の社員寮、医療保険、無料の往復航空券(年1回)などが提供されます。

これらの待遇を見ると、エミレーツ航空のキャビンアテンダントは、高い給与と良好な労働環境を約束されている事がわかります。

エミレーツ航空CAとしての生活:ドバイでの新生活と世界を旅する魅力

エミレーツ航空のキャビンアテンダントとして働く一つの大きな魅力は、その生活そのものです。新たな拠点となるドバイでの生活や、世界を旅する機会が豊富にあることがその理由です。

ドバイでの生活

ドバイは、近代的な高層ビル群と伝統的な文化が混ざり合う、多文化都市です。ショッピング、ダイニング、エンターテイメント等、お仕事以外でも身近に多くの楽しみがあるのも、ドバイ移住の魅力です。また、アラブは実はとても治安が良く、日本と同じように子供が一人でお出かけしている姿もよく見られるほどです。エミレーツ航空の提供する社員寮はセキュリティーもしっかりしている上に家具付きなので、安心して新生活を始められます。

ゆとりのあるロスター(シフト)と格安航空券

スケジュール的に、フライトとフライトの間に2〜3日のオフがあり、これが休養や自己啓発、さらには趣味に時間を使える自由な時間が意外と多いんです。また、福利厚生の一つである社員割引の航空券と、日頃からフライトに乗務して身に付いたタイムマネジメント能力、そして高い語学力とアクティブさを持ち合わせている、エミレーツ航空のCAにとって、世界各地への旅行のハードルはとても低くなります。

一部のCAは、休日には社割を利用して近隣の中東地域開拓をしたり、イタリアのローマで遺跡を巡り、母国に短期間帰国、エジプトのピラミッドを見るなど、フライトに乗務する以外の時間でも、各々が自由に世界中を飛び回っています。仕事を通じて世界を股にかける体験ができるのです。

このように、エミレーツ航空のCAとしての生活は、新たな生活環境と豊かな時間を経験できることで、自分自身の成長や視野の拡大につながります。これこそが、エミレーツ航空で働く大きな魅力と言えるでしょう。

キャリアパス:エミレーツ航空での成長と他業界への進出

エミレーツ航空のキャビンアテンダントとして働くことで、豊かな経験とスキルを身につけることができます。それらは、エミレーツ航空内部での昇進や他業界への進出の道を開く可能性を秘めています。

エミレーツ航空内部でのキャリアアップ

経験を積んでスキルを向上させることで、エミレーツ航空内部での昇進の機会があります。たとえば、CSV (キャビンスーパーバイザー)やパーサーへとステップアップすることが可能です。また、訓練部門や人事など、フライト業務以外の部門への転職も考えられます。

他業界への進出

キャビンアテンダントとして得られるスキルや経験は、航空業界以外でも高く評価されます。例えば、豊富な人間関係スキルや異文化への理解は、国際的なビジネスを行う企業で大いに役立ちます。一部の元キャビンアテンダントは、国際NGOのスタッフ、司会者、通訳者、大手企業の受付・秘書・広報といった職へ転職しています。

企業

加えて、自身の経験を生かし、自分自身のビジネスを始める道を選びます。例えば、トラベルコンサルタントや、異文化コミュニケーションのコーチ、CA志望の受験生たちの面接対策やスクール講師、さらにはレストランを開くなど、様々な形で自分のキャリアを築いています。

エミレーツ航空のキャビンアテンダントとしての経験は、人生のどのステージでもあなたの力となるでしょう。

まとめ:エミレーツ航空のCAへの道は魅力に満ちている!

この記事では、エミレーツ航空のキャビンアテンダントになるための具体的なステップとその魅力を詳しく解説しました。一流の航空会社で働くという夢、絶え間ないチャレンジと成長、そしてあなた自身の人生の可能性を広げる絶好の機会と環境が揃っています。

エミレーツ航空のキャビンアテンダントになることで、世界を股にかけ、多様な文化と人々との出会いを通じて、自己の視野と理解を深めることができます。それはまた、高度なサービススキルとチームワーク、異文化間コミュニケーション能力を育むプロフェッショナルなキャリアパスでもあります。

仕事の厳しさや挑戦もありますが、それを乗り越えた先には、自分自身の成長と価値ある経験が待っています。航空業界での豊かな経験は、あなたがどこへ行くにも、どんな夢を追いかけるにも、強固な基盤となるでしょう。

この記事が、エミレーツ航空のCAになる夢への最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。