こんにちは!現役外資系キャビンアテンダントのシオリです!
突然ですが、AI(人工知能)をご存じですか?AIとは、人間の思考能力やその作業をコンピュータが模倣し、自然言語を理解、推測しながら、学習を記憶をさせることを目的とするプログラムだといわれています。
最近ではChat GPTが凄い!と話題になりましたよね。
AIの進化によって、キャビンアテンダントという職業の将来がどのように変化していくのか、と懸念する方の声を耳にする機会も増えてきました。
AIが様々な分野で活躍する中、キャビンアテンダントという仕事がどのように変化し、人間と共存していくのか。
本記事では、AIでは代替できない、人間だからこそできる役割やその価値、存在意義について、詳しく解説します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- キャビンアテンダントになりたい
- キャビンアテンダントの将来性を知りたい
キャビンアテンダントとは?
職務内容と使命
キャビンアテンダントの主な役割と業務内容は下記の通りです。
- 乗客サービス
- 安全確保
- 提供する食事のチェック
- 登場時の乗客の手伝い
- 機内販売
- ドリンク/食事サービス
- 離着陸時の安全の確保
- 緊急脱出などの緊急時の対応
- 急病人の手当
これら業務を行う上で、「コミュニケーション能力」や「問題解決能力」は必要不可欠ですが、何よりもキャビンアテンダントとしての「プロフェッショナルな姿勢」が求められます。
近年、AIの進化はサービス業にも影響を与えていますが、果たして、これら業務をAIが行うことは可能なのでしょうか?
- 留学を検討している・悩んでいる・気になる人が知りたそうなキーワード洗い出す・リストアップする
- 同じようなキーワードの調査、他サイトでどのような記事が書かれているかを調査、およびキーワードを選定する
- 読者のニーズに合わせて記事を書く(本記事で紹介する内容!)
航空業界におけるAIの導入
AIの可能性
AIは、過去数十年で飛躍的な進化を遂げています。航空業界では以下のような場面でAIが活用されています。
●オペレーションでの活用
現在の航空業界では飛行ルートや燃料効率を最適化するためAIが活用されています。また、自動操縦システムにより、パイロットへの労働負担を軽減することも可能です。
ただし、完全な自動操縦は多くの倫理的、法的課題を残しており、AIが人間のパイロットに完全に置き換わることは難しいとされています。
●顧客サービスへの活用
AIの活用は顧客サービスの場面にも大きな影響を与えています。出入国時には、顔認証システムを導入しスムーズな手続きが可能になりました。
上記のように、AIは航空業界において多角的に影響を与えており、その進化により、今後更なるサービス改善とオペレーションの効率化が期待されます。しかし、人間の役割が完全に消えるわけではなく、AIと人間がどのように共存していくのかが今後の大きなテーマとなるでしょう。
AI導入におけるメリット
メリットとデメリット
AIの進化は、今後のキャビンアテンダント業務に間違いなく影響を与えますがデメリットばかりではありません。
AIロボットが、一部の簡単な業務を担うことで、業務負担の軽減に繋がります。結果、高度な顧客サービスの提供や緊急時の対応に集中することができるようになります。
AIが活躍する一方で、人間味のあるコミュニケーションや緊急時での判断力が求められる場面では、人間の存在価値はより意味を持つでしょう。
テクノロジーの導入
航空業界では、タブレットやVR( 仮想現実)、AR(拡張現実)などが導入されつつあります。これらはキャビンアテンダント業務にも影響を与えています。
例えば、タブレットを使用することでオーダー受付やアナウンス手続きが効率化されます。VRやARを使った機内エンターテインメントでは、従来のスクリーンやオーディオシステムでは難しいサービスを提供することも可能です。
実際に、私が勤める会社ではスマートフォンを活用し、食事のオーダーをとっています!
テクノロジーの導入により、キャビンアテンダントはより効率的に、かつ高度なサービスを提供することが可能になるでしょう。
AIによる効率化やテクノロジーの進化により、必要とされるスキルも変化していくため、継続的な学習とアップデートが求められるでしょう。
キャビンアテンダントの価値
人間だからこその魅力
AIの進化により業務の効率化が望めるキャビンアテンダント業務ですが、人間だからこそ出来る業務も存在します。
思いやりと対応力
AIが進化する中、人間だからこそできる感情の理解や即座の対応、繊細な人間関係の構築などがキャビンアテンダントには求められます。
乗客が不安や不快感を抱いている場面での、細かい気配りや共感は現状のAIではまだ実現できていません。また、乗客お一人おひとりのバックグラウンドを理解しつつ適切に対応する能力もまた、人間だからこそできる高度なコミュニケーションスキルであり、AIには難しいとされています。
緊急時の対処
緊急事態の際は、柔軟な思考が求められます。
- 火災
- 急病人の発生
- ハイジャック
- 緊急脱出
- 減圧
このように、機内での緊急事態は多種多様であり、AIによる対応は非常に難しいとされています。人間だからこそ、正確な状況把握をしつつ最適な対処を行えるのです。緊急時の高度な判断能力は、人間にしかできない貴重なスキルと言えるでしょう。
狭い機内での、急病人の対処や脱出補助などは、人間しかできない役割ですよね!
今後、AIはどんどん進化をし続けるでしょう。
しかし、AIがどれだけ進化を続けても、我々人間が持つ「人間らしさ」や「緊急時の高度な対処能力」には敵わないのではないでしょうか。
AIによる業務効率化や自動化が進む現代において、人間のキャビンアテンダントとしての役割とその価値はより重要視されるのではないでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事を通じて、AIの進化がキャビンアテンダント業務に、大きな影響を与えることを感じていただけたのではないでしょうか。しかしながら、必ずしもAIがキャビンアテンダントの仕事を奪うわけではありません。むしろ、AIという存在は、私たちキャビンアテンダントにとって相乗効果をもたらす「共存・補完」であり、今後のテーマだと思います。
今後もキャビンアテンダントが持つ「人間らしさ」や「緊急時の対処能力」は、AIがどれだけ進化しても変わらない価値を持ち続けるでしょう。
コロナ禍が落ち着いた今、日系はもちろん、外資系の航空会社も大量採用を実施しています。
私たちキャビンアテンダントも、ただマニュアル通り業務をこなすのではなく、臨機応変に、相手の気持ちを汲み取ることのできるコミュニケーション能力の高い人材を求めています。
いつか皆さんと空の上でお会いできることを楽しみにしております!