キャビンアテンダントはその職業柄、世界各国を旅する魅力に溢れていますが、気になるのはその年収ではないでしょうか。
本記事では、1年目からベテランまでのリアルな年収だけでなく、安定した年収を維持するまでのキャリアアップも含め詳しく解説をしていきます。
キャビンアテンダントの実態
キャビンアテンダントについて
キャビンアテンダントの魅力とは
・世界各国を巡り、多様な文化や温かい人々の優しさや、時には難しさにも触れることができる。
・乗客に寄り添った質の高いサービススキルを身に付けることができる。
・英語でのコミュニケーションスキルを発揮できる。
・機内という狭い空間の中、乗客への細やかなサービスや安全で快適な空の旅を提供するという情熱や責任感が芽生えることで、日々の仕事に達成感ややりがいを感じることができる。
初任給
厚生労働省によると、2023年度キャビンアテンダント1年目の平均年収は約260万円。
国内大手2社での初任給は、賞与抜きで約240万円ですが、年2回の賞与(業績により変動)や乗務・宿泊手当などを含めると平均年収260万円をが見込めると言えるでしょう。
下記、2024年度のJALとANAの新卒への給与(予定)です。
JAL:199,000円+乗務手当や各種手当あり
ANA:194,221円+別途諸手当あり
※職務調整手当等30,000円を含む
賞与
その年の業績により賞与の有無が決まります。
2022年ANAでは夏冬合わせて約4か月の支給を労働組合に提案し、賞与支給は3年ぶりでした。
2022年JALでは夏の賞与額を公表していないようですが、22年の夏には1.5ヶ月、冬は1.7ヶ月分を支給したとのことです。
感染症により低迷していた航空業界ですが漸く賞与も加速し始めたのではないでしょうか。
年収の実態
気になる年収について
経験年数による収入の推移
賃金構造基本統計調査によると、令和2年度の各経験年数による収入推移は下記の通りです。
経験年数=キャリアアップ=年収にしっかりと反映されることは、モチベーションUPにも繋がります。
各航空会社社による初年度年収の比較
国内大手のJALやANAなど、機内での食事サービスを含む会社をFSC(Full Service Carrier)と言い、低コストかつ効率的な運営を行う会社をLCC(Low Cost Carrier)と言います。
主なLCCは、ピーチアビエーション、ジェットスター、バニラエアーなどが挙げられます。
FSCとLCCの初年度の年収比較は下記の通りです。
各航空会社の平均年収
JALやANAと比較し、初任給が約34~40万ほど低いLCC業界ですが、国内線メインで飛行しているため、時差ボケによる体調不良やライフワークバランスの乱れが少ないなど、給与以外のメリットがあります。年収を取るか、生活バランスを取るかは個々によるでしょう。
下記は各航空会社の平均年収のグラフです。
外資系航空会社の年収
昨今の流行性感染症の背景から、低迷していた航空業界でしたが徐々に求人も増え、外資系航空会社への就職を希望する人も増えてきました。
下記は、外資系航空会社との年収比較になります。
円安の影響によりアメリカのみ異様な数字となっていますが、他は平均400万円台となっています。
昇進の実態
経験年数と昇進
昇進への道
前述した「経験年数による収入の推移」からみても分かるように、経験年数や役職によって年収が昇給します。約260万円スタートも10年のキャリアを経て600万円台までアップする上がることも可能です。
役職への道
〇チーフパーサー(CP)
客室乗務員全員をまとめる役職。コックピットと連携を取りつつ、クルー全体へ指揮を執る重要な役割を担っています。その他、クルーへの教育教育や細やかで迅速かつ丁寧な接客対応、徹底した物品管理などその役割は幅広く多岐に渡ります。年収は約700万円以上を見込めます。
プロセス
昇進のタイミングは個々により、各資格には試験や訓練がありますが、国内外線を問わず様々な経験を積み重ねることでチャンスは広がっていきます。
CA1年目:客室責任者の資格取得を目指します。
CA3〜5年目:国内線チーフパーサー、国際線区荒らすべつチーフパーサーの資格取得を目指します。
CA7年目:国際線のチーフパーサーの取得を目指します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、経験年数や資格などの様々な要素が、年収や昇進に大きく影響を与えることをお伝えしました。
これからキャビンアテンダントを目指す貴方にとって、有益な情報となりますように。