CAの1日のスケジュールと仕事内容とは?

目次

CAの一日のスケジュールを知りたい!
具体的などんな仕事をしているんだろう?

CAの仕事は多岐に渡りますが、
その内容とスケジュールは、国内線と国際線でも変わります。
それぞれの違いを詳しく解説します!

CAのスケジュール:国内線の場合

国内線や親しい隣国へのフライトの場合、

「1日に4便ほど乗務」することもあります。

ひとつひとつのフライト時間が短いからこそ、

「乗務数が多く、とても忙しい」です。

出社

メイク、ヘアセットをし、制服を着たら、空港に向かいます。

「フライトの2時間前」には空港に着くようにします。

空港に到着したら、まず出社したことを記録し、

「緊急の情報、共有されている情報」が無いかを確認します。

フライトの準備

お客様の詳細、例えば、サポートが必要な方がいるかどうかの確認などをします。

そのほか、ドリンクメニューの確認や、自分が担当する座席の確認。

緊急事態の際の避難プロセスの確認を行います。

ブリーフィング

パイロットや他のCAと、「フライトに関する打ち合わせ」をします。

打ち合わせの内容は、
フライトの内容の確認、
飛行機のドアの位置などのマップの確認、
そして酸素ボンベの数や、火災の避難経路などの
「安全に関わる事項」の確認です。

「安全に関わる内容」は特に念入りに確認をします。

乗務員全員の頭の中に、

安全に関わる必要事項が入っているかチェックするため、

「客室の責任者から各CAに質問」をします。

CAは全員ブリーフィングまでにそれらの質問に回答できるようにしておきます。

回答できなければ、安全に関わる必要事項が、頭に入っていないとみなされます。

機内準備

機内準備とは、機内に乗り込んでから行う、

「安全確認を含む準備」です。

自分が担当する座席に故障などの問題がないか。

ライフジャケットなどの「緊急時に使用するアイテムが規定の位置にあるか」

整理整頓がされているかなどを確認します。

他にも、消化器、酸素ボンベ、メガホンなどの確認を行います。

座席が綺麗化などの確認も大切ですが、最も大切な事は、

お客さまに安全なフライトを提供するために必要な

「緊急時に使用するアイテムが規定の位置に備わっているか」

そして「それらが機能しているかを確認」することです。

食事やドリンクの準備は、これら全ての確認が終わってから行います。

全ての確認が終わったら、客室の責任者に報告します。

離陸前の準備

お客様が座席に着いたら、地上係員(グランドスタッフ)から必要書類を受け取ります。

地上の係員が扉を閉めると、客室の責任者が、全ての扉の操作を指示します。

扉が閉まったら、

お客さまに対して「緊急時の際の対処法を説明」をします。

説明が終わり次第、全てのお客様が、正しい座席に座っているかを確認、

またそれらのお客様が、「しっかりとシートベルトを着用しているか」の確認をします。

他にも、荷物入れなどの扉がしっかり閉まっているか確認します。

そうしなければ、離陸中に突然扉が開いて、中の荷物が落ちてきたりして危険だからです。

全ての安全確認が終わり次第、CAはそれぞれ自分が担当するエリアのCA専用の座席に一旦は座ります。

座った後も、「お客様が立ち歩いたりしていないかを注意して監視」します。

もしもシートベルト着用サインに気づかずに、お手洗いに行こうとしているお子様や、お客様がいた場合は、席に着くようにお願いします。

離陸後(上空)

シートベルト着用サインが消えると、CAはサービス提供を開始します。

主に食べ物や、ドリンクの提供と、それらのゴミの回収、お

手洗いの清掃なども行なっています。

しかし1番大切なのが、「保安要因としての仕事」です。

「体調が悪そうな人」はいないか、

「機内のルールを破っている人」はいないか、

「不審なことや、危険なことをしている人」はいないか、などを確認します。

また上空にて、シートベルト着用サインが点灯した場合、立ち歩いているお客様がいないかの確認を行います。

着陸前

着陸前、シートベルト着用サインが点灯したら、離陸前と同様、

全てのお客様が座っているか、シートベルトを着用しているかの確認をします。

荷物入れなどがしっかりと閉まっているかの確認もします。

全ての確認が終わったら、CA専用の座席に座りながら、立ち歩いている人がいないか注意します。

着陸後

シートベルト着用サインは消えたら、CAは地上の係員がドアを開けられるように、ドアの操作をします。

お客様が飛行機から降りたら、CAは

「飛行機に残っているお客様はいないか、お客様の忘れ物はないか」を確認します。

忘れ物が無いことを確認できたら、

今度はお客様に提供する食べ物や飲み物を入れる「ギャレーの準備」をしたり、

「お客様が使う毛布を畳んだり」と、次のフライトに向けて行います。

お昼の場合は、機内にて食べます。

時間がないので、機内の掃除をしている間に、

「立ちながらお昼ご飯を食べたり」「掃除が終わった座席に座って食べたり」します。

全ての準備が終わったら、機内にてミーティングを開き、

客室の責任者が、「次の便での注意点」などを把握し、それをCAとシェアします。

全ての準備が完了したら、お客様を搭乗させます。

デブリーフィング

1日のフライトが終わったら、その1日のフライトの内容の確認をしながら、

お客様から頂いた声をシェアしたり、改善点を見つけ、次のフライトに活かせるようにします

デブリーフィングが終わったら1日の仕事は終わりで、帰宅します。

CAのスケジュール:長距離国際線の場合

国際線の場合は、そのスケジュールは便によってかなり異なってきます

日本から近い国の場合は、日帰りも有り得ますし

アメリカやヨーロッパなど、日本から凄く遠い国に行く長距離フライトの時は、

日をまたぐので、「ステイ用に準備」する必要があります。

また国際線の時のように、何度も便間で準備をするという事はありませんが、

「国際線も忍耐が必要」です。

ここからは国際線と比べながら、国際線について解説していきます。

出社

長距離フライトの場合は、「目的地でステイ」をしなければならないので、

「ステイ用の準備」をします。また「入国するための情報や、必要資料などの準備」も事前にしておきます。

国際線は、フライトが早朝や夜間にあることがあるので、「公共交通機関が止まっている」事もあります。そんな時は「会社がタクシーを用意」してくれるので、そちらで空港まで行きます。

出社後〜離陸までの流れはほとんど国内線と同じですが、国内線よりも忙しくなります。

ブリーフィング

国際線のブリーフィングは、「フライトの1時間前」に始めます。国際線は機内食を提供しなければならないので、「食事サービスの計画」「お客様について知っておかなければならない情報」をシェアします。

ブリーフィングが終わったら、機内準備や安全確認、お客様の搭乗を国内線と同様に行い、離陸します。

離陸後(上空)

国内線との違いは、「食事のサービスがある」事です。例えばビジネスクラスや、ファーストクラスの場合は、「食事の盛り付け」などもしなければなりません。他にも国際線では、機内販売で、お酒類を販売するので、「税金のチェック」なども必要です。

食事の時間になったら食事の提供をし、それらの後片付けなども国際線ではやらなければなりません。

長距離フライトの場合ですと、「フライト時間が10時間以上」になりますので、CAは休憩を取る必要があります。そのため、機内には「クルーバンク」と呼ばれる乗務員専用の休憩室があり、

10時間以上のフライ地の場合は、「休憩を1〜2時間」ほど取ることができます。

長距離国際線の場合、CAを2班にわけて、「交代で休憩を取ります」。国際線のCAにとってこの休憩はとても大切です。

疲れていたり、眠気がある状態では、集中力が下がり、良いサービスを提供できなくなるのはもちろん、「保安要員としての役割を果たすことができない」からです。

宿泊先に向かう

国内線と同様に、着陸し、機内をチェック・清掃をしたら、入国手続きを、「お客様とは異なる、関係者専門ルート」で行います。

空港には「CAが宿泊先に行くためのバス」が用意されていますので、そちらのバスで宿泊先に向かっている間に、国内線同様デブリーフィングを行います。

ステイ先で休憩

ステイ先では自由行動で、ショッピングに行くCAもいれば、観光に行くCAもいますし、自室でゆっくりと休憩するCAもいます。

ステイ先で楽しむことも「モチベーション維持として大切」ですが、1番大切な事は、次のフライトに備えて「体力を回復させる」ことです。

長距離フライトの場合、「ステイ先にて一泊二日」、休むことができます。ステイ先での休憩が終わると、復路便にて、同じ流れで、日本に向かわれるお客様に安全で快適なフライトを提供します。

帰国後

長距離国際線のフライトの後は、基本的に、「3日ほど休暇が貰えます」。長距離フライトは「精神的にも、肉体的にも大変」な仕事ですので、「心身ともに健康な体を維持」するためです。

CAはこの間に、家族との時間を楽しんだり、体の回復に務めたり、趣味で体をリフレッシュしたり、取りたい資格の勉強などをします。

まとめ

CAの仕事内容で、乗務に見える部分がほとんどだが、飲み物や、食事などのサービスを提供している場面ですが、実はそれらは「CAの仕事の一部」に過ぎず、CAの多くの仕事は、お客様が搭乗される前の準備、安全なフライトを提供するためのチェック、またお客様が降機された後の、確認、清掃、次のフライト準備など、「多くの人の目にはつかない」ところにあります。

国内線では、多数のフライトをこなす為、便間でのフライトが、「お昼ご飯の時間を確保するのも大変」なほど忙しく、国際線の長距離フライトにおいては、10時間のフライトの中で、「1〜2時間」ほどしか睡眠を取ることができず、それ以外は、「ほとんど立っています」

CAは空港や機内にて、上品に話し、振る舞いながらお客様に快適なフライトを提供し、人々の憧れの対象になっている一方、目に見てない所で、お客様の安全や快適なサービスの提供の為に、「精神的にも、肉体的にも、決して楽ではない仕事」をしています。