男性キャビンアテンダントとは?その現実と、仕事としての魅力、業界の事情

目次

キャビンアテンダントと聞くと、多くの人が女性の姿を思い浮かべるかもしれません。しかし、男性キャビンアテンダントも多くの役割を果たしています。

本記事では、男性キャビンアテンダントの現実、魅力、そして業界における位置づけについて詳しく探っていきます。

キャビンアテンダントとは?

そもそもキャビンアテンダントとはどのような仕事でしょうか?

ご存じの方も多いとは思いますが改めて紹介します。

キャビンアテンダントの職務内容とは?

まず第一に、常に機内での乗客の安全確保に努めなければなりません。その次に、機内でのサービス提供や、乗客への対応を行います。

サービスの質はもちろん大事ですが、私たちの最優先事項は乗客の安全です。そのために私たちは何時間もの厳しいトレーニングを受け、試験に合格しなければなりません。

それを踏まえた上で、男性キャビンアテンダントと女性キャビンアテンダントにはどのような違いがあるのでしょうか?

男女での役割の違いとは?

基本的な職務内容は前述した通り、男性も女性も変わりません。

しかし、男性キャビンアテンダントは男性ならではの利点を活かして、より高所にある物を取ったり、重い荷物の取り扱いを任されることがあります。

しかしながら、女性であっても同じような作業を行いますので、男性の皆さんだけに負担がかかってしまうというわけではないのでご安心ください。

男性キャビンアテンダントのメリット

では、男性キャビンアテンダントにとってメリットはあるのでしょうか?

男性キャビンアテンダントがもたらす相乗効果

キャビンアテンダントの仕事は思っている以上に肉体労働です。男性の皆さんの存在があるだけでチーム全体に安心感を与え、作業の効率スピードが格段にアップします。(先ほども申し上げましたが、だからと言って全ての重労働を任されるわけではありません)

また、お客様は女性だけではありません。男性のお客様視点で物事を捉えるには、男性キャビンアテンダントの存在が必要不可欠です。男性ならではの視点で幅広いアイディアやものの見方が増えることにも繋がります。
男性キャビンアテンダントが対応することで、作業効率がアップしたり、問題発生時にはお客様にご満足していただけるサービスをご提供し、解決できることもメリットの一つです。

業界からの評価と需要

多様性を求めるエアラインが増えており、男性キャビンアテンダントの需要も増加傾向にあります。

そもそも日本や韓国の航空会社では、男性キャビンアテンダントを見かける機会が少ないと思います。しかし、そのほかの外資系航空会社では男性キャビンアテンダントの存在は当たり前となってきています。

確かに、キャビンアテンダント=女性という印象が強い航空業界ですが、半分以上のキャビンアテンダントが男性であったり、女性一人に対し、ほか全員が男性で乗務するフライトもあったりします。

もはやキャビンアテンダントは女性の仕事、という考えは古くなりつつあります!

男性キャビンアテンダントへの誤解と真実

世間一般では、まだ男性キャビンアテンダントは珍しい、という意見が多いかもしれません。そこで、実際に多い意見と真実のギャップを明かしていきたいと思います。

男性は少数派?

確かに長い間、キャビンアテンダントは女性の仕事という認識があったため、一般的にまだ女性キャビンアテンダントが多いかもしれません。しかしキャビンアテンダントになりたい男性は年々増加しています。

下記のグラフをご覧ください。これは、DATA USAというサイトに掲載されたキャビンアテンダントの男女比の推移を表したグラフです。

Flight attendant workforce in the US (By gender)

Source:  https://datausa.io/profile/soc/flight-attendants

こちらはアメリカ国内のデータなので、世界全体を表しているわけではありません。

グラフをみると、女性は年々増加傾向にありますが(コロナ化を除く)、男性需要も徐々に増加していることが分かります。

男性の方が待遇がいい?

結論として、 性別による待遇に差はありません。男性でも女性でも経験や役職によって待遇は異なります。

ランクや乗務年数、フライトの時間帯やフライト先の滞在国によって給料の金額が変わってきます。

「キャビンアテンダントはもともと女性の仕事」、「キャビンアテンダントになれたとしても昇格が難しいのでは?」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

決してそんなことはありません。男性であってもマネージャーとして乗務されている方はたくさんいらっしゃいます。私が勤務するシンガポールの航空会社では男性のマネージャーがとても多いです。人種や性別に関係なく自分の努力次第で昇格できる会社はたくさんあります。

肉体的な仕事が多い?

男性はより力仕事を任される場面が多いことが予想されます。だからと言って男性だけが重労働を任されるわけではありません。なぜなら基本的にキャビンアテンダントは重労働な業務が多いです。性別問わず、同じ内容で業務を行っています。
ただ、実際のフライトでは、男性キャビンアテンダントが積極的に、乗客の荷物のお手伝いをしているように感じます。強制ではないので、安心してくださいね。

男性キャビンアテンダントへの道

男性がキャビンアテンダントになるのに、女性とは別に何か資格が必要なのでしょうか?

男性だからといって、何か特別に資格が必要というわけではありません。男性も女性も求められるものは同じです。何か違いがあるとすれば、それは求められる最低限の身長の差です。

男性キャビンアテンダントになるには、通常165cm以上の身長が必要です。

ポイント

これは航空会社によって変わってきますので、ご自身で確かめるようにしてください。165cmなくてもキャビンアテンダントになれる可能性はあります。

以下は、男女問わず一般的に航空会社が求めているポイントですので、ぜひ参考にしてください。

必要な資格

特定の資格は特に必要ありません。しかし、英語力やコミュニケーション能力、チームワーク力などは求められます。

これらは、各航空会社の面接で主に評価される点になりますので十分な準備を行うようにしてください。

採用試験のポイント

上記の点に加えて航空会社ではさらに、

 人間性、対応力・柔軟性、英語以外のコミュニケーション能力、健康状態などを採用基準としています。

ポイント
  1. たとえ一度採用試験に失敗したとしても、それはその時の面接官との相性や彼らがその時求めていたのとは違っていた可能性があるので、自分はキャビンアテンダントになれないんだ、とは考えず、たくさんの会社に目を向け、何度も挑戦してみてください。
  2. 英語以外の外国語に関しても、必須ではありません。日本語話者という時点で有利になる場合もありますのでそこまで心配しなくて大丈夫です。
  3. ちなみに私はフランス語を話せますが、面接でそこまで役に立ったと感じたことはありません。今の航空会社もフランスに路線はないので、逆に言えば、英語・日本語以外でそのほか言語を話せたら確実に有利になるというわけでもないかもしれません。

一番大事なのは、人間性、コミュニケーション能力など、上記に挙げた語学以外の点になってきます。

本当に男性でもキャビンアテンダントになれるのかな、と不安に思っていませんか?

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男性キャビンアテンダントのキャリアと将来性

男性キャビンアテンダントとしてのキャリアはどうでしょうか?

以下にもまとめましたが、ほとんど女性キャビンアテンダントの場合と変わりません。

昇進のチャンス

経験や実績に応じて、チーフやトレーニング担当などの役職へ昇進が可能です。実際に勤務している航空会社では、訓練トレーナーは主に男性の方でした。女性の方もいらっしゃいますが、男性の方が多い印象を受けました。

また、実際に管理職の男性の多くが、キャビンアテンダントとしてキャリアをスタートさせたそうです。

このように航空会社によっては昇格が十分可能な会社もがありますので、会社の方針やカルチャーも調べるようにしてください。

このように航空会社によっては昇格が十分可能な会社もありますので、会社の方針やカルチャーも調べるようにしてください。

給与と待遇

エアラインや経験年数、役職により異なります。

ここでお伝えできるのは、性別によって給与や待遇に違いはないということです。

また、性別によって昇格が難しいということはまずないと思います。(航空会社によってはそういう風潮の会社もあるかもしれませんが、、、)

大事なのは、自分がどれだけ意欲を持って努力できるかです。

退職後のキャリア

キャビンアテンダントとしての経験は、接客サービス、チームワーク、コミュニケーション、対人スキルなどの幅広いスキルを養うことができるため、多くの職種に適応することができます。

 男性キャビンアテンダントの退職後のキャリアとしては主に以下の職業が挙げられます。

  • 地上スタッフ:チェックインカウンター、ゲート業務、貨物業務など
  • 航空会社の経営や管理職:管理職や航空会社のオペレーション関連のポジション
  • ホテルのフロントやマネージメント:接客サービスの経験を活かしたホテル業界の職種
  • イベントや会議のコーディネーター:大規模なイベントや会議の企画・実施
  • セールスやマーケティング:航空会社での経験を活かして、顧客との関係構築や商品のプロモーションを行えます
  • 旅行会社やツアーオペレーター:航空業界の知識を活かして、旅行の手配やアドバイスを提供できます
  • 教育分野:英語や他の言語を教える先生としてのキャリア
  • 独立系のビジネスオーナー:自分のビジネスを起業する方もいます。例としては、カフェ経営や旅行関連のスタートアップなどです

さいごに

もはやキャビンアテンダントは女性だけの職業ではありません。男性キャビンアテンダントも女性同様、航空業界において重要な役割を持っています。

航空業界で多様性が重要視されている現代では、男性だからという理由で夢を諦める必要はないのです。

この記事が、男性の皆さんのキャビンアテンダントになりたいという夢を後押しできたらいいなと思います。

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