優秀な航空会社に贈られる「ワールドクラス賞」や「5つ星グローバルオフィシャルエアラインレーティング」を2022年に受賞したエミレーツ航空は、高級路線としての評価が高い国際的な航空会社の1つです。そんなエミレーツ航空の給与や待遇は必見です!
気になるお給料事情
給与について
エミレーツ航空の入社初年度の平均給与は約41万。基本給にはFlying payと言われる、飛行手当や飛行先での食事料金なども含まれています。
2023年度のエミレーツ航空の給与提示は下記の通りです。基本給は少ないですが、その分手当が厚い印象があります。
+Flying pay(2,535円/1h×80~100時間
+フライト先の宿泊費(約3~7万円)
経験年数による給与の変動
給与の変動について
経験や役職への昇進、経験年数によって給与も上がっていきます。
クラス別収入グラフ(2021)
役職別収入グラフ(2021)
昇給と福利厚生
昇給制度について
ビジネスクラスからファーストクラスまでは経験年数と技能に応じて昇進、その後は客室副責任者と客室総責任者は試験などを経て役職に就きます。
福利厚生について
エミレーツ航空では、住居無償負担や光熱費負担など福利厚生が非常に充実しています。
また所得税が一切かからないため、月給=手取りとなるのも魅力の1つではないでしょうか。
会社業績にもよりますが、賞与支給があればさらにその年の年収は上がります。その場合の賞与額は給与約3〜14週間分くらいだそうです。
採用後はドバイへ移住しなければいけませんが、社員寮が完備されているので不慣れな外国生活も安心して過ごすことができます。月々の家賃だけでなく水道代、光熱費、ガス代も会社負担となります。
また、24時間利用可能な送迎バスは、不規則なキャビンアテンダント生活を助けてくれます。
休暇やその他の特典について
スタッフやその家族への割引チケットや無料フライトが提供されることがあります。
〇年1度母国への往復チケット
→チケット全額無料
本人・配偶者・両親・子供
→チケット価格90%引き
兄弟・友人
→チケット価格50%引き
その他にも30日の有給があり、1年で2回に分けて使う必要はありますが、5日間から有給休暇を使用できるので一時帰国などし易い環境にあります。
消化率は見事100%!きちんと休暇取得が可能です! 保険、健康診断、年次ボーナスなどが含まれることがあり、健康保険は月給から3000円程度引かれます。しかしながらエミレーツ航空が用意した保険への加入が可能であり、どの病院へ行っても自己負担はゼロという素晴らしい福利厚生となっています。
エミレーツ航空のメリットとデメリット
メリット
国際的な環境での経験
エミレーツ航空は全世界77カ国122都市の空と空を結んでおり、乗客も多国籍で国際色豊かです。日本では経験できない乗客とのコミュニケーションや異文化理解はキャリアチェンジにも役立ちます。
高水準での新人教育
エミレーツ航空は高水準な新人・継続教育があるとしても有名です。採用後は毎日8時間×2か月間、厳しい訓練が行われ全航空知識を全身に染み込ませます。試験不合格が3回続くと強制帰国になってしまうほどの過酷さですが、乗客の命を守る使命と責任と常に向き合っているからこその厳しさがここにあります。
絢爛豪華な機内
エミレーツ航空といえばその高級路線からなる高品質なサービスと非日常的な機内環境としても有名です。
その空間で勤務するキャビンアテンダントも機内の煌びやかさで気分も士気も上がり、よりサービス意欲の向上にも繋がるのではないでしょうか。
デメリット
規則正しい生活
国際線であれば、長時間のフライトからくる身体の浮腫みや時差ボケを避けて通ることはできません。睡眠不足や不眠症にならないよう体調管理が必要です。
プレッシャー
高級路線であるエミレーツ航空では、他社以上のサービスを求められる傾向にあります。クルーの中には国民性からなのか、クールでそこまで積極的ではない人もチラホラいるという話も耳にします。
コツコツとマメに働く傾向の強い日本人にとっては少しだけストレスを感じてしまうかもしれません。
ホームシック
エミレーツに限ったことではありませんが、慣れ親しんだ母国から異国の地へ移ることは、楽しさよりも寂しさや不安が打ち勝ってしまうこともあるでしょう。異国でも友人を作ったり、一人でも没頭できる趣味を見つけたりしましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
キャビンアテンダントを目指す中で、一度は夢見るエミレーツ航空。もちろん多くの魅力を持つ一方で、乗り越えなければならない壁も沢山存在します。その壁を乗り越えた先には、エミレーツで夢を叶えた未来の貴方が待っているはずです。
本記事が貴方のキャビンアテンダントの夢を叶える一助となれば幸いです!